資金の流れ(キャッシュフロー)に着目した投資採算性等の投資分析手法の一つ。
企業会計上では収益は実現主義、費用は発生主義を原則とし、収益と費用を一定の基準に従って配分して期間損益を計算するのに対し、キャッシュフローは、現金の入金、出金の事実に基づいて資金の純増を計算するもので、人為的な操作が入りこむ余地はないものとします。
賃貸ビルのように投資効果を長期にわたって分析する場合は、各年の資金の状況が把握でき、借入金の残高、大規模修繕計画等の判定が容易なため、キャッシュフロー分析の方が会計上の期間損益計算よりも優れているとされています。